区切りのデニム "NICENESS" -JOSEPH-

 


                                                                   "NICENESS" -JOSEPH-



デニムは、ずっと落ち着くものを探している。


別にジーパンマニアではない。


特別デニムが好きかと言われれば、人並みよりもちょっと好き、くらいだと思う。


表面上を一通りは勉強したと思っているけど、別に細かいディティールが凝ってなければいけないとも思っていない。

けど、「これだ!」というより「これかなぁ」みたいな、落ち着く場所な一本を持っておきたいとは思っている。


NICENESSから入荷したのは、その候補になり得る、新しいジーパン。










所謂ヴィンテージデニムの忠実再現にも勝るとも劣らない13.8ozのずっしりしたデニムの表情。
"インディゴ"の語源でもあるインド藍と硫化染料で染めてある。

針なしのシンチバックとサスペンダーボタン。

タックボタンはヴィンテージのメタル。つまり、使っていくうちに錆びてくる。
めっちゃかっこいいじゃん。


一見、1940年代の、憧れのヴィンテージスタイル。と言った感じにも見える。

ただ、もちろんそれだけじゃない。








まず、ポケットが全然違う。

斜めに入るトラウザーズ仕様。だけどちゃんと5ポケット。













シルエットも、ずっしりと太い。

Mサイズで裾幅25cm


型は1940年代のイギリスのファイヤーマンデニムをベースにしているらしいが、僕はオリジナルをよく知らない。

ただ、なんとなく、アメリカ的なだけではなく、ヨーロッパ的な上品さみたいなものを
感じる気はする。

というかもうそこまで行くと無国籍な感じかも。

あえて言わせてもらうなら、日本的?なのか?









こういうところにめちゃくちゃ本気なのも、

ふと気づいた時に嬉しい。


マニアも唸るような細部の仕様で、あまりマニアを狙っていなさそうな面構え。







最近たまに


「〇〇はこれでアガリ!」

という旨の発言を見る。


要はそのカテゴリの探求は、"〇〇"を以て終了とする。ということだけど、

そんなこと言っても、洋服が好きなら、きっとそのうち撤回することになるだろう。


なんなら、自分が

「イイ」「面白い」


と思うことの探求をやめること、それを宣言することに、僕は寂しさを覚える。



"just good is good"



を掲げるNICENESSにとっても、その探求は終わらないはずだ。

だからNICENESSからは、数シーズン毎に全く違うデニムがリリースされる。



ただ、僕たちの果てしないデニム探しに一旦の区切りをつけてくれる、

新鮮かつスタンダードな一本になってくれる可能性を、この一本からは感じた。



ちなみに、NICENESSの代理店であるELIGHTの高橋さんは3本くらい買うらしい。
高橋さんも、一旦区切りをつけられる可能性を感じたんだろう。


というわけで、ギュッと絞って、履いてください。






菊池健斗


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