普通がわからない "Fendart" -1 Tuck Trousers -
洋服は自動車に似ている。どちらも足回りが大切だから。
服部晋
男の課題
「ふつーだけどいいスラックス」
僕もずっと「なんかあるだろ手頃なので」
と思って色々履いてきましたが、結局安価なものだとシルエットや生地がなかなかしっくりこない。
流行りのものはちょっと太すぎるなぁ。
股上が深すぎてヒップがもたつくのも違う。
とはいって、所謂「トラウザーズブランド」のもの、特にクラシックなものは細い。
裾幅だけみるといいかなと思っても、ワタリやスネ周り、全体感が細い。
時流に対して太くはない、クラシックに対しては少し太い。
かと言って膝の曲げ伸ばしにストレスも感じない、「綺麗で、リラックス」
な一本。ないものか。
ありました。
ANSNAMの中野さんと、パリ在住の日本人モデリスト、通称TSさんが
「エレガントなパンツ、作ります」
と始めた"Fendart"
TSさんはトップオブトップのメゾンでレザー製品を依頼されたりもする方らしい。
複数ある型の中から選んだのは、1タック。
ほぼストレートのストンとしたシルエット。
裾は1ブレイクくらいで。
ヒップで履くパターンになっているので、少し大き目のウェストを、シンプルな金具のアジャスターでグッと絞って履く。
ただね...
やっぱりこういう
「いい土台」
みたいなものを見つけると、味つけを工夫したくなる性分で...
選んだのは4色入った薄手のウール。
地の目に2色、
薄く入るオレンジブラウンなピンストライプに、
ブルーのダブルストライプ
今では最低ロットに満たないであろうので、決して作られることはなさそうなピーキーな生地。
こちらも筆舌に尽くし難い玉虫調のブラウングレー
ブラウングレーって何?
ブラウン/グレー/カーキ/ベージュ
全部正解、みたいな光の当たり方で定義が揺れる生地。
共に、70年台くらいのイタリアのヴィンテージ生地。
サラッとした、(どちらかというと)通年いけそうな薄手のウール
膨大な量の生地ストックから選ばせていただきました(めちゃくちゃ楽しかった)
SIZE 37 (Height 175cm) |
サックスブルー(のようなもの)
緑とは言い難いけど、エメラルドブルー?
一番テンション上がったおしゃれさん。
色っぽいブラウン。
遠目でおじいちゃん。
近くで見るとナイスシルバーな色気のある紳士でした、的な。
知らんけど。
光を受けて表情を変える春夏のブラウン。
上はジャケット、Tシャツ、なんでも合う。
靴はスニーカー、革靴、真夏はビーサンでもあり。
変に気になるところがない分、毎日手に取りやすいスラックスだと思う。
よく見ると変わった生地ではあるけど、合わせに困るほどではない。
慣れ親しんだ色味に近いものがあるはず。
ここまで「フツーにいい」スラックス、なかなかない。
裾の長さだったり、サイズ選びだったり、何なりとご相談ください。
菊池健斗
kiretto ーv
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