繊細派叙情的頑丈系ジャケット

 


 "from Antique" POP UP

12/3(Fri.)~



こんにちは

kitrettoの菊池です。

ハンティングジャケット、というと色々と思い浮かぶ

イギリスのオイルドのハンティングジャケット。あるいはその下に着られるツィードのハンティングジャケット。
アメリカのダックのハンティングジャケット。LLbeanでよく見るなぁ。アウトドアウェアとしてのハンティング。

そしてフランスのハンティングジャケットは





その中でも一等古い、30〜40sのハンティングジャケット。

フランスはとりわけ生活の中での狩猟が盛んな農民文化だったので、イギリスの貴族の遊びになったハンティングや、アメリカの庶民的スポーツな発想のハンティングとは一線を画す、と思う。
生地は厚手のコットンピケで、堅い。とにかく頑丈そう。
ピケと聞くと、夏向けコーデュロイみたいなコットンの細い畝を思い浮かべがちだけど、かなり厚みのある生地。組織上はピケ。というかpiquéってそもそもフランス語らしい。






当然ここに目がいく、この手のジャケットの代名詞であるアニマルボタンです。ワンちゃんと豚さん。
特にフランスはいわゆる牧歌的生活が長く残っていた国なのもありますので、動物さんに感謝、とか、アニミズム的な信仰の意味もあったのではないかと勝手に思っています。
その点が日本人と波長があってヨーロッパヴィンテージブームが浸透しているのかも?
そういう想いのある方いたら教えてください。多分いないでしょうね...




起毛したコットン裏地と、前振りで脇周りに余裕を持たせるピポットスリーブ。狩猟だけでなく日常的な作業着にも着られていたであろうと思うのですが(というか狩猟も日常の一ページ)量産されたものではなく、堅くても不快じゃないように作ってあるところがフランス。サイズはジャストに着て、頑丈で動きやすくて、動物さんに感謝する部分もある(?)
同じハンティングウェアでもバブアーとは根本的に考え方が違います。あっちは仕立てたツィードジャケットの上に着るコートなのでサイズはガバッと、えげれすは雨も多いし強度はオイルでなんとかする。それもカッコいいんですが。




そしてハンティングポケット。
獲物を背に入れるためのディティール。
イギリス、アメリカのハンティングウェアでもよく見るディティールですが、ゲームポケットと呼ぶのが英米流でしょうか。
というかハンティングポケットのディティールってもしかしてここが発祥では?
よくよく考えると英米のハンティングウェアで40年台以前って見たことないような気が...



ビシッと着るジャスト目がおすすめです。
170cm前後の方によろしいんじゃないかと。

オトコ臭さとエレガントさが同居する感じがフレンチならではだと思います。
大雑把さがない繊細さと、農民の叙情的空気と、ワーカーな頑丈さ。

今日は筆が乗りましたね...


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菊池健斗


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