わかってると思っているほどわかってない




  "from Antique" POP UP


12/3(Fri.)~



こんにちは、kirettoの菊池です。


ジャケットが好き。
カバーオール的なものももちろん好きなんですが、いわゆるテーラードジャケットが
大好きでここ数年はずっとその気分が続いている。お店でも「テーラードなもの」は
幾らか展開予定ですが、from Antiqueの今回買い付け分にこんなものがあったのでお店に入れてもらいました。
動画にも出てましたね https://www.youtube.com/watch?v=p3lY0_aZguY



いわゆるサックコートと言われるジャケット。
テーラードジャケットは元々燕尾のコートの略式なので名残を受けてサックコートと言われるものができたんだった気がする。





見るところは他にもいっぱいあるんですが、自分は襟裏をつい見たくなってしまう。
天然の芯地をハンドステッチですくって止めるための「ハ刺し」と言われるもの。
現代のジャケットだと、芯地はのり付きの化学繊維をアイロンで接着する接着芯か、天然と接着芯の合いの子か、それかもう芯が入ってないかに分類されます(最後をテーラードジャケットと呼ぶべきかは別として)
このディティールはもうほとんどハンドメイドのビスポークぐらいにしか見られない。
既製品でこういう仕様が入っていたらそれだけでグッと来てしまいます。
当時としては当然の手仕事。今は非常に貴重なことに思える。




袖つけにももちろん手仕事が入っている。

で、です。
こういう年代の所謂サックコートは芯が硬いものが多くて、「時の流れのうちに硬化したんだろなー」くらいにしか思っていませんでした。



おそらくどこかしらに所属を示したりするためのバッジを無理くりつけたのであろう穴。
芯地が見えたので覗いてみたんですが、明らかに植物っぽい。ジュート?極太の麻のようなもので作られていました。写真見えづらくて申し訳ないです。
天然の芯地って基本は馬の尾毛で作られるバス芯だと思って勝手に昔からそうだろうと思ってたんですが、なるほど当時もそういうものは高価だったのかもしれません。

多くの人にとってはきっとどうでもいいことなんだと思いますが、自分にとっては衝撃の事実だったのでここに記します。
これ以上書くとただのキモいオタクだと思うのでかっこいい襟型と可愛い大きめのボタンの写真でお茶を濁させてください。





ヴィンテージを見て今の服に思いを馳せたり、売ってる新品と比べると面白いですよ〜
ってことが言いたかったと思ってください...


菊池健斗


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