忘れられないの。 "CLASS" -ULTRA SUEDE DRY FINISH EASY PANTS CCCS16UNI A-

 





昨夏の展示会の時に見た中で、

忘れられない、待ち遠しく感じるものはもちろん沢山ある。


ただ、春夏の入荷の話をすると、どうしても頭をチラつくパンツがあった。

試着して、それだけ強烈に印象に残って、離れないパンツ。


例えば、

春先に馴染みのお客さんと居酒屋に行くとしたら、これを履いている自分が思い浮かぶ、

くらいにチラつくというかもう、こびりついて離れないくらいの。




そう、CLASSのウルトラスエードのパンツ。

CLASSといえばこのシリーズを思い浮かべる方も多いと思う。

今季は"ドライフィニッシュ"を施して、少し
経年したような風合いになっている。

今シーズンのテーマ"METAPHYSICS"の、目に見えない時間の概念を表現することに通ずる。
のか?












形は昨年リリースしていた"ARCHIGRAM"に似ているけど、

センタークリースにあたる部分は内側に折り畳まれ、

サイドシームの生地端を逆に表に開いてステッチがかけられている。
裾口を見るとわかりやすい。

本来であればセンタークリースとサイドシームの処理はそれぞれ逆のハズ。







きれいな色味と形。

それだけでも十分に素敵なのはわかるけど、それだけのものならごまんとある。

それだけじゃないから、きっと頭から離れない。

CLASSの洋服はいつもそうで、術中にハマるというか、禅問答のような問いが込められていて、それに応えるという形で買って、着るみたいな。

面白い、かっこいいと思って買う、その瞬間からしっくり来る、もちろんそういうこともあるだろうけど、

何故かある日を境に唐突に着たくなる、魅力を増して見える、そして、狂ったように着る。

腑に落ちるまで時間を要するみたいなことが、あったりする。


そういえば、CLASSのあのジャケットも、あのパンツも、あのシャツも、どれも欲しかった、買えばよかった。もっと早く知っていれば...

あと、あの時生活費のために後輩に譲ったジャケットは元気だろうか。

ああなんで家賃なんかのために...帰ってこないかな...


そんなこんなでCLASSの服は、着る側に問いを投げるとともに信じられないくらい忘れられない強烈な感覚を与えてくれたりする。



"CLASS"
 -ULTRA SUEDE DRY FINISH EASY PANTS  CCCS16UNI A-
SIZE 1/2
¥63,800(intax)



このパンツをどう楽しむか、それは人それぞれでいい。
難しく考える必要はなくて、いつものシャツやジャケットに、色合わせだけ気にしてもらえればOK。

ただ、それぞれがどんな解釈をしたのか、その先を見てみたい。


というわけで、しばらくしてもし残ったら、僕が買う。






菊池健斗


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