旅の記憶 "ENCOMING" -EMBROIDERED HOODIE-
『旅の服』と言われれば、どんな服を思い浮かべるだろうか。
機能的な服がいい。
今ならテック系のウェアになりそうだ。それと、クシャクシャにしてもシワが気にならない服がいい。
どこに行くかにもよって変わるけど、僕なら、少しの機能性を失っても旅のムードを感じられるものがいいなと思う。
ENCOMINGから届いたフーディは、デザイナーの加藤氏の旅の記憶を追った今シーズンのテーマを象徴する一着の一つだと思う。
ドライなコットンシルクの生地に、エスニックな空気を感じさせる刺繍を施したカデットパーカー。
22SSのENCOMINGは、加藤氏のヨーロッパ滞在の中で、過去にイスラム文化圏となった軌跡を残す南イタリアの思い出がフィーチャーされている。
砂塵を防げ、港町への思いを馳せさせる、アメリカ海軍のカデットパーカー型。
リネンの太いドローコード、気温の高い南イタリア周辺の気候を快適に過ごせそうな上に、多少粗雑に扱っても許されそうなシルク/リネンの生地。
中に着込んでも上に着ても大丈夫な柔らかい生地のラグランスリーブ。
風を切って歩いた時、フードを被った時、背中にも刺繍が見える。
世の中こんな状況ですもの。
自分の次の旅がいつになるか、思いを膨らませながら、
デザイナー、加藤氏の旅の記憶を辿って、思いを馳せてもいい。
"well considered garments"を掲げるENCOMINGは、
ただ「よく考えられた服」なのではなく
「沢山の思いを詰め込んだ服」なのかもしれない。
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菊池健斗
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