果ての美学 "NICENESS" -PONSAR-
"NICENESS" -PONSAR-
"NICENESS" -PONSAR- COLOR SAND/INDIGO SIZE M/L ¥59,400(intax) |
NICENESSからニットが2色到着した。
ニットというより織りに近い糸の密度や編まれ方。
通常の横編み機では5色までが限界のところ、最新の技術で7色まで増やしたニット。
一体これはどうなっているのか...
"日本人の根底にある「もったいない精神」から生まれたBOROの概念を取り入れながら、最新技術を取り入れ誕生させたニットシリーズ。
糸はオーガニックのリサイクルリネンを使用したオリジナルリリヤーンとオーガニックコットン糸を使い編み立てました。
SVR機しかできない独特な凹凸の編地は、マシンの限界に挑みツギハギに似せた柄を立体的に表現しています。糸を1本取りで編み立てた軽量さも特徴的。 "
うーん、わかるようでわからない。
ニットは洋服作りの中でも専門性が高い分野なので優しい言葉で書いてあってもなおさらわからない瞬間が訪れることが多々ある。
このようなNICENESSのこだわりの果ての"お品書き"に対して、僕から言えることはそう多くはない。
ネック周りや袖先、裾にリブがない仕様。
この編み地を先端部分までじっくり堪能してくれと言わんばかり。
複雑だからいいというわけでもないけど、刺し子状に見えたりさまざまな色の糸が表に出たり出なかったりと乱立する姿は壮観に思える。
なんとも凛々しい後ろ姿で参りますね。
ボロをイメージした編み地はチェックのようにも見えるし、柄物として捉える必要もないか。
これを着てデートに行ったとして、間違っても編み地の細かい説明をしない方が良さそうです。
逆にそれを全て理解する女の子には即座にプロポーズすべきかもしれない。
裏側の裾付近にはこのシリーズのためだけにつけられた
"BORO"のタグが誇らしげについている。
一枚仕立てで裏側も凹凸がありますが、ふわふわの綿糸が気持ちよくて着心地に全く違和感がないです。
今シーズンのテーマである
"民藝 − 円環 TRIBE-CIRCLE"
のなかで、「日本の民族的エッセンス」としてフィーチャーされた"BORO"
繰り返し修繕され、人の手が入って表情を変える"BORO"
その果てた姿に美学を見出して、新しい形で表現したNICENESSの"PONSAR"
これを受け取って、着古した先に、
新しい美しさを見つけるのが楽しみです。
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"NICENESS" -PONSAR-
菊池健斗
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