何も知らないあの頃のままで "i am dork" -Work Pants-

 


"I am dork" ONLINE




洋服のことは、知れば知るほど面白いと思うし、もっと知りたい、経験したいと貪欲に思う。

そういう知的好奇心があるから、自分は割とファッションを楽しめている方だろう。


ただ、たまに、何も知らずに目について「いいな」と思ったものを素直に買って素直に着ていた自分に戻りたくなる時が来る。

知らないことを恥ずかしいと思って、「わからないので教えてください」と素直聞けない自分が嫌になる時もある。

一度知ってしまったものを抜きにして、物事を考えるのは難しいし、

知っているつもりになればその先の更なる深みに出会えないこともあるだろう。











このパンツを見たときに、つい

「生地の色ムラが素敵、イタリアの生地なんですね」
「縫製が綺麗だ」

「ボタンやジップが珍しいしかっこいいですね」

なんて、言ってしまった僕。


もちろんそういうところが好きなのは悪いことじゃない。男の子だし仕方ないじゃん。

ただ、ウェスト86/90cm、裾幅28/29cmのまっすぐに仕立てられたチノ/ヘリンボーンリネンのパンツにおいて重要なのはそこじゃない。




カルト的人気を誇る90sスケートカルチャームービー「KIDS」や「Mid 90s」

的なスケーターの少年たちが履いていたワークパンツをイメージして作られた

"I am dork" のワークパンツ。


生地、付属、縫製の良し悪しを一旦は脇に置いて、テキトーなベルトで縛り上げてみる。

ファッションのいろんなルールを意識の外に追い出してみる。


どうやら自分は、ごちゃごちゃ色々と考え過ぎてしまっていて、ファッションを楽しむよりも、考えることを美徳として酔っていたことに気づく。





今や、もののクオリティがそれなりに高いなんていうのは大前提になってしまっている。
縫製や生地のクオリティだけを「いいもの」の基準にするならば、多分それなりの「いいもの」はいくらでも簡単に買える。
その代わり、そのクオリティに達しないものが事前に弾かれてしまうということもある。


"i am dork"は、その大前提を優に超えるクオリティで、全くそう言った部分に配慮していないはずのスケーターたちの普段着を作る。

それを通して、色々面倒なことを考えるようになってしまった私たちに、
何も知らないあの頃のままで楽しむことを教えてくれる気がしてます。





菊池健斗


kiretto ーv

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