はっきりしない "YLEVE" -TOP OVERDYE SUMMER WOOL TROUSERS-



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世の中のことは大抵グラデーション。

はっきりしたことなんてないことに気づいたのはつい最近のことである。


昔は特定の「正しさ」みたいなものに対して突っ走るのが好きだった。

脇目もふらずに走り続けられるだけ走る、みたいな。


ただ、世の中にはそれぞれの正義や幸せがあって、正しいと思っていたことはある場所では間違いだし、ある場所ではそれなり、みたいなこともよくあって、巨悪を打倒するために手を取り合う世界なら幾分か楽だなと思ったりした。

ちなみに、お店を始めることになって、一番嫌いな言葉は「納税」になった。





どこかで言われた決め事にはそんなに大した意味はない。

郷に行っては郷に従えとはよくいうが、着るものくらいは自由にさせろよ、とも思う。

ただ、クラシックな決め事に興味が全くないわけでもないから男の子って面倒なのね...












深い2タックのトラウザーズ

持ち出し長め、コインポケットもついた、裾幅の広いアメリカンなクラシックを感じさせるトラウザーズ。

合わせるものによって合わせるべき色のルールが変化するのは視覚的に心地いいか以外
にも様々な決め事が関わってくることが多々ある。

ではこの曖昧なベージュがかったテレビの砂嵐のようなサンドベージュのようなグレーのような表現しづらい色味と、

一歩間違えば下町のドブ川か用水路の底になりそうなところをスレスレで「イイ色」に落とし込んだスティールブルーのようなブルーグレーのような深みのある色

有識者の皆々様は何を合わせるべきとするのだろうか。







特定のコミュニティで正しいとされるルールは大抵の場合外に出ると全くの無意味だったりする。
簡単にいうとよくわからん横文字で喋ったり、ザギンでシースーなど本気で口に出てしまうようだと煙たがられるのは必須なのだ。
ただ、そういう〇〇色みたいなものが全くないとそれはそれでつまらない。


情報とコミュニティ過多の世の中では、どこかからどこかに移るときにそのグラデーションをしっかり乗りこなさなければ難しい気がする。


YLEVEのプロダクトは、そういう世の中のグラデーションを楽しく乗りこなすようなニュアンスを曖昧な色味と強い形で表現している。
きっと、男性が今着た方がいいものを男性よりよくわかっている、デザイナーの田口さん。


極めて私的ではない、けれど詩的ではあるYLEVEの服。




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菊池健斗


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