穴の空いたシャツ "amber" -PICO EMBROIDERY SHIRT -
"amber" -PICO EMBROIDERY SHIRT -
数々のメゾンや有名ブランドに携わる工場と、ファッションの様々な分野のプロが携わって今シーズンからスタートするブランド"amber"
高い技術を誇るだけでなく、デザインや生地にも気の利いたものが多い。
その中で個人的に「デイリーに着れそうでいいな」と思ったシャツ。
スタンドカラー、プルオーバーのシャツ。
ご覧の通りフロントに意匠が施されている。
「ブザムのシャツみたいなの気分だったし、いいじゃん〜」
と思って広げてみたら全然違った。
ジャガードか、シンプルな刺繍だと思った部分は、完全に穴が空いている。
インドのラダーカットみたいな技術かと思ったらそういうわけでもなく、
穴は刺繍で縁取られた"ピコ刺繍"
そもそもピコ刺繍ってなんだよと思って調べたら、フリフリの可愛い服を着た女の子の写真ばっかりが出てきた。
どうやら基本的にメンズウェアには存在しない概念らしい。
そして、この刺繍はどこまでも続いて、
よくよくみたら肩線がないこの服の身頃と袖を繋いでいる。
ピコ専用のミシンは生地を裁断しながら進むのでカーブには使えないそうだが、
鋭角に入った線が余計にデザイン性を増している。
袖自体もめちゃくちゃに広いドルマンスリーブ。
このデザイン自体久しぶりに見たし、ちゃんと手に取ったことがなかったので新鮮に映る。
モモンガ系。
この肩袖の作りは一体なんと呼ぶべきか、僕にはわからない。
きっと名前もないし、多分どうでもいいこと。
ロングテールになった裾、
広い身幅、脇下の、肩線がない、無数の穴が空いたシャツ。
きっと、どうとでも着られるし、着方を考えさせられるシャツだ。
素材自体は軽くて柔らかいのでインナーにもアウターにもなる。
見覚えがあるようでないプルオーバーのシャツ。
空いた穴と、着用した際に生まれる無限に近い空間。
どのように埋めるか、あるいは埋めないかは、あなた次第。
22SSからスタートする新進気鋭のブランド"amber"
コンセプトは"既着感のないデイリーウェア"
「着た事がないのにデイリー」とは、何?
菊池健斗
kiretto ーv
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