日常着としてのバギーフレア "O'DEM" -alfred-

 

"O'DEM" -alfred-






昨日ハンドキャリーで納品してもらったウルトラスエードのパンツ"alfred"

ちょうどO'DEMを見にきてくれたお客さんとデザイナーさんをボーッと待っていた。


このパンツを「いいパンツだなぁ」とはずっと思っていたし、心待ちにしていたけど、実際にどんな点が良くてどういうパンツだったかはそんなによく覚えていなかった。

"薄めのウルトラスエード、バギーフレアのパンツ"くらいのイメージだけ。

あとはデザイナー本人が気に入ってよく履いていたのが印象的だったかな。







ステッチでセンターシームが入った端正な表情。

バックスタイルもミニマルで構築的な感じがいい。

無機質な素材と表情に、有機的な水牛ボタンも可愛い。

僕はドローコードをしぼらなくても十分気持ちよく履けた。






さて、このパンツ、裾幅がとんでもなく広い。

膝から裾にかけて若干フレアしたシルエット。
Mで29cm、Lで30cmある。

キュッとした腰回りから、裾幅の広さへの緩急は、正直言って人を選ぶちょっと過激なシルエット。









ただ、履いてみると案外それを感じさせない。

センターシームのおかげか、グレージュのウルトラスエードが醸し出す曖昧な色味のおかげか。


どちらにせよ、なんだか妙に馴染んでくれる。

新鮮でまぁまぁ過激なはずなのに、それを感じさせない日常的なイメージというか、

ずっとタンスの奥に眠らせていたものを久しぶりに着て、「お、いいじゃん〜」

でそこから毎日のように着るような、親しみのある感じ、なぜだろうか...




「イメージは、デニムスーツなんだよね。
デニム上下で着たりとか、好きなんだけど、それで幼稚園の送り迎えとか、フラっとカフェに入ったりとか、なんか景色に馴染まないじゃん。
ラフに着られるけど綺麗で、いつもの服装に取り入れても洒落てる日常着を作りたかったの」

全然接客という接客をしない僕の代わりにお客さんにイメージを説明してくれるデザイナー。


その一言で分かった。
このパンツは「日常的に履いているイメージがすんなりつく」のだ。

太くてイージーなパンツに馴染み切って緩んだ僕たちの気持ちを少しだけ引き締めてくれる腰回りのミニマルさがありながら、ドローコードを使わせてくれる優しさ。
膝上まではスッキリしていながら、それ以上に太い裾幅というバランス。

今まで履いてきたいろんなパンツとの共通項が自然と見つかって、

「何と合わせる」

「どのシーンで履く」

がすんなり浮かぶ。

ついでに日常着らしく、洗いやすくて汚れがつきづらい素材でもある。





その場に居合わせたお客さんが気に入って買って行ってくれたこともあり、残りは少なめ。

というかこの色味をオーダーしたお店はkirettoだけだそうなので、一応エクスクルーシブな日常着のパンツ。



しまった、もっとオーダーすればよかった...

僕用があるかどうかは、皆様次第。


"O'DEM" -alfred-



菊池健斗



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