イマドキのその先へ "O'DEM" -jimmy-

 



"O'DEM" -jimmy-





O'DEMから今シーズン最後の入荷。

展示会でも個人的に目を見張ったトラウザーズ "jimmy"


対になるシャツ"reni"は先に無くなってしまった。








なんとまぁエゲつないシルエット。

裾幅27cmに対して、膝幅やワタリは細め。
そもそもフィッティングとシルエットでかなりふるいにかけられる。








綺麗にドレープするジェントリークロスのウール生地によくもまぁそんなシルエットを当て込んだなと思うが、それより腰回りのディティールがすごい。

イマドキ、こんなにそこに凝ったパンツはなかなかないように思う、ウェスタン調のベルトループとディティール。







細くてベルトを支えるのに頼りなさすら覚えるループは、ご覧のとおり切り抜かれたようなデザインになっている。

タックインに抵抗感がある人でもタックインしてこのディティールを見せて欲しくなるが、
ヒップで履く前提のパンツでベルトはほぼ必須なので結局ほぼ隠れてしまう。

それでもなるべくこの異様な凝り方を主張したい気もするし、
むしろ内側に隠して自分だけの贅沢として履きたい気もしてくる。














ボタンフライのクラシカルな仕様。
黒蝶貝のボタンももちろん完全に表には出ないが美しい。

見えないところに美学を埋め込む。

フロントは2インタックのトップボタンまで比翼、ついでにヒップポケットもない。
そこだけ見ればかなりクラシックなトラウザーズにも見える。

サイドの脇割りにはちゃんとパイピングもしてあるのが本当にやりすぎである。









腰回りのゆとりから膝までのテーパード、そこからギュンと広がるシルエットは誰が想像しようか...

というか思いついても作る人は今までいなかったでしょう。

フレンチなドレストラウザーズとベルボトムのキメラみたいな...
ヒップの吸い付くような履き心地と美しさは女性的なニュアンスも感じます。




「フレアが来てる!」
と言われ続けて数年、やっと少しはフレアを履いている人を街でも見るようになったが、
明らかにその流行の範疇を飛び出しているシルエットの"jimmy"



「自分が欲しくて作ったんだよね〜、まぁでも、当然ウケはよくはないよね〜笑」


なんて自虐的に語っていたデザイナー。
お店としてオーダーしたのはkirettoだけだったみたいです。

ただ、スラックスを履きたいけどいつもよりきつめのフレアも履きたい、
ついでに細かいディティールに目が行きがちな僕には当たり前のように大ウケでした。

というかこんなのO'DEMにしか作れないし、
やりすぎなくらいにO'DEMらしいかっこよさが詰まったトラウザーズ。

だったら買い付けないワケないじゃん。










菊池健斗


kiretto ーv

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