色気、あります "O'DEM" -reni-

 


"O'DEM" -reni-



自分で言うのもちょっと気持ち悪いが、ここ3、4年にわたって、僕が服装において意識しているのはズバリ"色気"だ。


色気と言っても色々あって、

シャツの胸元をはだけさせるのも色気

シルエットにメリハリがあるのも色気

堅そうなものや高級感があるものをドレスダウンするのも色気

生地の色気

形の色気


いろんなアプローチで"色気"について考えてきたつもりである。


別に「俺がセックスシンボルだ」と言う訳ではない。

ほどほどに酔っ払ったら言い出すかも。


O'DEMの"reni"には、それだけで色気を纏わせてくれる魔法がかけられている。




だらっとしたパジャマっぽい見た目のシャツ"reni"

サイズ感はかなりゆったり。

袖先もカフスなしの筒袖仕様。
がさっとまくってきたら色気が増す予感がムンムン。

ざっくりした形に対して素材は"Gently Cloth"というスーツ地。
ハリとトロみ、カシミヤのようなタッチ、光沢感、どれをとっても色気のある生地

う〜ん、エロい。







"襟"というより、ノーカラーのシャツが自然にはだけたような胸元。
台襟もないので多分これは襟ではない。

ただ、そこからトップボタンまでが袋縫いになっていて、生地が二重になることで自然と重みで倒れるようになっている。

いやらしくなく自然に開いて倒れる襟元。
これもまたナチュラルにエロい。





背面のギャザーも生地を贅沢に使っているオトナな余裕を感じさせる。

ランダムにつままれたしなやかで光沢のあるチャコールグレーが光を受けて陰影が出るのがすごく色っぽい。

背中もエロい...









美しくドレープした生地がこれでもかというくらい揺らめくのを助長するサイドスリットも

色っぽい上に実用性があって最高である。

O'DEMらしく、マチの部分は手で縫われたガゼットで職人仕事が見える。

昔 "Mr.Smith Paris"のヴィンセント・スミス氏とお話しした際に、"Hidden ESPRIT"と言って
ジャケットの内ポケットの凝った手縫いを見せてくれたことがあったのを思い出す。

着用者が内側で感じる自分だけの贅沢と美学。

それもまた、色気を助長する。








デザイナーの中村さんが、インナーに、アウターに、かなり頻繁に着ていることからもわかるように、単純に着回しの効く癖のない一着でもある。

ただ、自然に立ち上る色気をうまく日常に溶け込ませるのなら、

そこにあったから引っ掛けてきたくらいの「ざっくばらん」さがあった方がいいんじゃないだろうか。


決め込まずに、日常着として着ることで、自然な色気を演出してくれる一着。

書いてて欲しくなってきた...


"O'DEM" -reni-



菊池健斗



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