We are dork "I am dork" -long sleeve shirt-

 


"I am dork"





そういえば、と、ふと疑問に思った


そもそも "dork" とは

「バカ、マヌケ、オタクっぽい、暗いという意味の俗語」


らしい。

加えて性的な意味合いの俗語でもあるそうな...

"ラリー・クラークの『KIDS』に出てくるような スケーターたちの普段着よろしいクズアイテムを最上のクオリティで仕上げる"

のをコンセプトとした、"i am dork"

言葉の意味だけで言ったら 『KIDS』やら『mid 90's』どころかどう考えても『ナポレオン・ダイナマイト』の方がしっくり来てしまう。


じゃあ、このブランドは、何が "dork" なんだろうか







見るからにフツーで変哲のない形のシャツ。

ダサかわいい。

サイズはデカい。





レーヨン系の生地はアイボリーのジャガード調。

細かいストライプにも見える。

これと言って特筆すべきこともないが、気持ち上品なイタリアのヴィンテージ生地。

「いい生地だけど、なんかだらしない感じの生地って、国産や他の国の生地だとなんか出ないんですよねぇ」

と語るディレクターの中野氏。

うーむ、確かに。







隠しBDの仕様は個人的に好きです。

まぁ上品に見せたいシャツでもないだろうに、この仕様の理由はそんなにないだろう。

ただ、このループの小ささだったり襟の収まりは実はすごく手間と試行錯誤がかけられているのではなかろうかと勘繰ってしまう。

あと、縫製のクオリティが超高い。
運針も細かいし、この滑りやすそうな生地でピシッと糸が入っている。








バックスタイル、裾のカッティングもフツーです。

90年代のどーしようもないアメリカ古着みたいな。







中野さんが一個一個手でつけているらしいタグ。
そりゃこんなことわざわざ工場はしてくれないでしょう。

ちなみに納品時も小さめの袋にがさっと詰め込まれてました。わざと。

世界観を盛り上げる、偏屈さが詰まり切ったこだわり。









結局、何が "dork" なのかって。

なんの変哲もないだらしない形のフツーなシャツを目の前にして、

生地、縫製、細かい仕様、ブランドの世界観


そんなところを見て、何かを見つけ出そうとしてしまう僕らが

結局ファッションギーク、いや、ファッションドーク。


そういう作りの拘りや世界観、合わせ方、そんな部分でコミュニケーションを測ってしまうんですよね〜っていう話でしょうか。


まぁ、「スケーターが雑に着ていたシャツ」なんていうものはもともとスケボーするために作られたものでもないし、

テキトーに収まる部分に合わせてほしいシャツ。

結局このシャツに目をつけるみんななんて、僕と同じ、何もなさそうなところに何かを見出したい、オタクっぽくて根暗気味な体質でしょ?


でも最近のスラングでは "adorkable"(adorable=かわいい+dork)、ダサカワみたいな表現もあるらしいですよ。

ここからがオタクの逆襲。直感的に楽しむのが本懐ですが、

オタクっぽく洋服を楽しむのもいいんじゃないでしょうか。

We are dork!



"I am dork"



菊池健斗



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